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おば〜の首里織

 

  首里織  
 
第16回の時には首里城を散歩したさぁーねぇ。今回は、首里城に関連する「首里織」に
ついてお話ししようねぇ。
約500年前の琉球王国は、東南アジアや中国と盛んに交易を行い、その交流によって
「織り」の技術を学び、幾百年という長い時を重ねて沖縄の気候風土に育まれた多種多
様な“琉球織物”として、独特な個性を生み出してきたわけさぁ〜。
沖縄は「工芸の宝庫」とも言われていることは、みなさんもご存じだと思います。
特に“織物”はそれぞれ特徴のあるものが県内の各地で織り継がれているよぉ。
その中でも、首里王府の城下町として栄えた首里では、王府の貴族や士族用に色、柄共
に究極まで追求された格調高い悠々として麗美な織物が“首里 織”として織り継がれて
現在に至っているわけさぁ。

首里織01

写真:機織り

“首里織”の特徴はね、“紋織”(もんおり)から
“絣”(かすり)まで多彩に織られるのが特徴なん
だけど、その中でも特に“花倉織(はなくらおり)
” や “道屯織”(どうとんおり)と呼ばれるもの
は、王家や貴族の専用とされて首里でしか織られ
なかった唯一の技法だから、当時から大変貴重な
ものだったわけよ。
そんな“首里織”の原材料には、絹糸を中心に木綿
糸、麻糸、芭蕉糸の素材を使っていて、染料には
琉球藍、福木、テカチ(しゃりんばい)、シブキ
、グール等の植物染料そして化学染料が使われて
いるさぁ。
なんと「首里織(しゅりおり)」という名称は首
里に伝わる種々の紋織や絣織物を総称する名称と
して、昭和58年の通産省伝統産業法指定申請の時
に命名されたのよ〜!
“首里織”の種類は実に約7種類もあって、また一つ
一つの製法が大変細かいさぁ!
今回は、おばあのお友達に“首里織”を専門にして
いる方がいるから、早速その工房に立ち寄ってみ
ようね〜。

 

写真:手花織(ティーバナ)   写真:串花(グーシバナ)

手花織(ティーバナ)

 

串花(グーシバナ)

はた織り機には、いろーんな色が組み合わされた“経糸”(たていと)が載せられているのよ。
経糸は、上下に交差するような構造になっていて、それを両足で交互に踏み、交差した時に
出来る空間に“緯糸”(よこいと)を通し、再び経糸を交差させて緯 糸をがっちりと閉じるのよ。
そのとき、“筬”(おさ)で「トン、トン、トン!」と、緯糸を手前にギュッと詰めるわけさ。
この繰り返しで、花織や道屯織など といった色鮮やかで華やかな模様を持つ“織り布”ができるのよ!

 

写真:首里織りのバッグ   写真:首里織りのバッグ

もちろん、仕上がった“織り布”は帯や着物として使われるのが一般的さぁ〜。
最近はバッグや小物入れ、また、かりゆしウェアーとかネクタイも作られるようになって
きたから、種類が豊富さぁ〜。
写真の赤い“織り布”は、“花織”のなかでも“手花織”(ティーバナおり)という織り方で覆
った帯なのよ〜。模様が細かくてとても綺麗ね!
それから、写真のバッグ(右)なんだけどね、黄緑色のバッグは“首里ミンサー”またの名
を方言で“串花”(グーシバナ)とよばれる織り方で織った織り布を使って作られたものよ!
左のバッグは、“花織”の中の“緯浮き花織”という模様。
首里織りって模様が繊細で色も綺麗だし、おばあはと〜っても気に入っているさぁ。

 

こんな綺麗な色で、素敵な模様はいったいどうやって
できるのかねぇ。
お友達に聞いてみたらね、まず、糸は絹糸を中心に使
っているそうよ。
最近は化学染料の色も豊富だけど、なんと言っても天
然の“植物染料”が一番だそう。
化学では出せない優しい色がでるし、同じ色は二度と
出せないそうよ。
このように染めた糸で織ると、世界にたった一つだけ
の作品が出来るから織物って大変魅力的だとおばあは
思うさぁ〜。
  写真:天然染料で染めた糸

特に沖縄はね、熱帯地域だから植物の種類が豊富さぁーね。
天然の“植物染料”が多い特徴の一つにはそれもあるのよ。おばあのお友達の工房
では、タイミング良く9種類の植物を使って絹糸を染めていたさぁ。
染料には、福木(フクギ)、紅花(ベニバナ)、ヨモギ、ザクロ、カテキュー、
玉ねぎの皮、ゲッケツ、クチナシ、月桃(ゲットウ)を使っていたよ。
写真:染料となるフクギ   写真:染料となる月桃の根

フクギ

 

ゲットウ(月桃)の根

その中でも、フクギは主流で、昔からよく使われている“植物染料”。
木部の皮が使われていて、この皮を乾燥させると何年も持つらしいよ!
とても鮮やかな黄色を発色し、光にも強くて色あせにくいのが特徴で、
琉球王朝時代では、妃の“打ち掛け”に最もよく使われていたという歴史
も持つ程。
昔は化学染料なんてないから、全て天然の植物で色を染めていたなんて、
今からするととても贅沢だね〜。
写真:根を煎じているところ 実はね〜、
琉球バイオリソース開発のある製品の原料も、植物染料とし使われていること、みなさんは知っているかね〜!
なんと、「醗酵月桃茶」の原料である“月桃”(ゲットウ)も染料になるのよ!
月桃は薄い桃色に染まるわけよ〜。
おばあが、工房に寄った時、ちょうど月桃で糸を染めていたさぁ!
実は、桃色に染まるのは、月桃の根っこ。
写真:月桃染めの様子   写真:月桃染めの様子

ゲットウ染めの様子

   
月桃の根っこを、細かく刻んで煎じて、何時間もかけて糸をその煎じ汁にくぐらせる。
この繰り返しで綺麗な桃色に染まるのよ〜。
この事を考えたらね、薬草として使われてきた植物には、染料としても大活躍していること
が分かったさぁ。
逆に言えばね、染料となる植物には、体にいいものが多いんだねぇ〜!みなさんの身近にも
染料となる植物がどこかに隠れているかもしれないね〜。
 
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